クリスマスがやってくる!
「好きな人って言うのは、君のことだよ。ずっと君が好きだったんだ」
「...嘘、で、しょう?」
「嘘なんか言わないよ。本当に君が好きだ」

私の力が抜けたことを感じた店長も抱きしめる力を弱めた。

「ゴメン、君に恋人がいなかったことや、かわいらしいクリスマスの過ごし方をきいたら、なんか、嬉しくて浮かれてしまったんだ。調子に乗りすぎた」
「店長...」
「でも、あれが僕の本心だ。君とクリスマスを過ごすなら、君に笑っていてほしいから。君の願いを叶えたい。...できれば、最後に僕の願いも叶えてほしくて、抱きたい、なんて言ってしまいました。はい」
「...なんでまた敬語なんですか?」
「何となく反省の意味も込めまして」

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