初恋レモン
でも、恰好が可愛いって言われて
嬉しかった。
久し振りにゆっくり会えるんだと思って
気合入れたから。


「菜々、また百面相だよ。」


海人君に笑われ咄嗟に両手で頬を覆った。


「に、にやけてた…?」


「うん、思いっきり。」


…やっちゃった。
でも…


「好きな人に可愛いって言われて
嬉しかったんだもん…。」


心の声が外に出てしまって
あ…ッと思った時、


「はぁ…。」


海人君のため息が聞こえたと思ったら
ぎゅうっと抱きしめられた。


「か、海人君!?」


じたばたすれば、
更に力を込められる腕。


「そういう素直な所も可愛い。
でも、ちょっとずつ
俺もセーブ効かなくなるから
気を付けてね。」
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