初恋レモン
桃香を見れば知ってたかのように
あちゃ~という顔をしていた。


「う、うるせーよ!
勝手にしろよ!俺には関係ねーから!」


ぷいっと私達に背を向けた爽太。


私は爽太の後ろに行って話しかけた。


「…爽太、ごめんね。
私は、海人君が好き。誰よりも。
ずっとそばにいたいって思ってる。
だから…」


「あーー!それ以上言うな!
告ってもねーのに振るな!!
…分かってたし最初から。
お前はこいつにしか興味ないって。」


そこにはいつも強気で
意地悪な爽太はいなかった。
爽太の悲しそうな表情に胸が痛んだ。
でも、


「それでも、ごめんね。」


私にははっきり答える事しか
出来ない。
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