初恋レモン
~~っ///


海人君は付き合ってから
少しイジワルになったと思う。


「もう俺にドキドキしてくれないの?」


そういって顔をぐっと近づけた。
…わざと気付いてないふりをしてたんだ。
だって今の海人君は
とっても楽しそうな顔をしている。


「ねぇ、菜々?」


小声でやけに色っぽく聞こえる声は
私の体温を急上昇させた。
そして


「キスできる距離だね。」


って。


…もう心臓がもちません。


「ははっ、固まってる。
こんな子供がいっぱいいるところでなんて
しないから安心して。
その代わり…あとでね。」


甘い声で囁かれノックアウト。
海人君はずるい。
私といて緊張するって言っていた
一週間前がウソのよう。
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