初恋レモン
「いいよ…、っていうか
菜々の東京での友達1人目は
俺だと思ってたんだけど…。」


やっぱりいじけてる…!
可愛い、可愛すぎるよ海人君。
頬杖をついて窓の外を眺めている。


そんな海人君を2人がからかい始めた。


「なに海人!俺らが先に友達になって
拗ねてんのか?おいおい!
しかも”菜々”って呼び捨て!?」


ツンツンと頬をつつく大河君を
鬱陶しそうに手で払いのけている。


その微笑ましい光景を眺めていると


「じゃあ、友達4人目は
私が立候補しようかな!」


そんな声が後ろからして
振り返ってみると
スラーっとしていて
明るめの茶色のロングヘアーで、
美人って言葉が似合うような女の子。


「私は小林さくら。よろしくね!
菜々って呼んでもいい?」
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