冬の魔法
私は、美影の話を黙って聴いていた。

「琥白にそう聞かれてから僕は考えていた。それで、氷翠と一緒に遊んでいて…紅月さんに告られて…気づいた、寂しそうに笑っていた理由を…それは――」

花火が上がり、その光が私と美影を照らす。美影は一呼吸を置くと、頬を赤くしながら言葉を続けた。

「僕は、君が好きだ!…初めて話した時から、僕は…君に恋をしていたって気付いたんだ。だから、君に話を遮られる度に…離れる度に寂しかったんだと思ってる」

「…私は」と言いかけて、美影に満面の笑みを浮かべた。

「私は…美影が、寂しそうに笑う度に胸が痛んだ。それは、美影に悲しい思いをさせてしまったと言う気持ちから来たんだと思う…私は、美影と話していく度に…心が変わっていった。良く喋るようになったし、明るくもなった…私を変えてくれたのは全部、美影なんだよ!」

一旦、ここで言葉を切り、美影を見つめた。

「私も君が好き」と優しく微笑んだ。

その瞬間、夜空に花が咲いた。その花は、始めの頃よりもとても大きく、とてもきれいで…。

まるで、冬の魔法のように。まるで、私と美影の恋を祝福するかのように。

「おめでとう」そう言いながら、夜空に咲く花火が煌めいていた。
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