外見9割、性格1割。

白戸「俺はさ、新川の事
誰もが羨むカリスマ女子高生とか
思ってないから。いや、夏休みまでは
新川の事、そう思ってたけど
今はそんな風に思わないよ。
ハンバーガー2個食う新川の方が
新川らしいなって思う。」

鬼男以外では初めてだった。
私の事をそんな風に言ってくれる人は。

嫌われるとばかり思っていたから
白戸くんのその言葉はやっぱり
すごく嬉しかった。

愛琉「本当に食べていいの?」

白戸「言っただろ。
むしろ、そっちの方が新川らしい。
つか、新川がそうゆう人だって
知った時、嬉しかった。
だから、俺の前では遠慮すんな。」

嬉しくなって、私は大口を開けて
ハンバーガーにがっついた。

白戸「はは。いい食べっぷり。」

愛琉「ご飯は豪快にがっつく。
これが新川家の家訓なの。」

白戸「うん。めっちゃいい家訓。」

初めてだった。
こんな私の事を、いいなって
言ってくれた人は。
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