外見9割、性格1割。

叶わない恋って分かってた。
それでもいいから好きだって
思っていたのに。
目の当たりにして
何、悲しくなってんだよ。

病室の前でしばらく立ち竦んでいると
いきなりその扉が開く。

ーガラガラ

築「やっぱり新川だったか。」

最悪だ。気付かれた。
また鬼男に怒られる。

涙を拭い、笑顔を作り振り返る。

愛琉「あれー?偶然!
鬼男も誰かのお見舞い?
私も芽衣のお見舞いに来たんだけど
病室間違えたみたい。
もう1回、部屋番聞きに行かな...」

とにかくこの場から逃げたくて
早歩きで歩く私を追いかけてきた
鬼男は私の腕を掴んだ。
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