外見9割、性格1割。

築「待て。」

愛琉「...離して。」

築「いいから、ちょっと来い!」

鬼男は私の腕を引っ張ると
深海 美園さんの病室の扉を開けた。

築「入れ。」

何で私が鬼男の彼女と
会わなくちゃならないんだよ。
これ以上、辛い現実は見たくない。

愛琉「入らない。」

築「見てたんだろ?さっきの。」

そりゃあそうか。鬼男だもん。
後ろにも目がついてる鬼男が
気付かない訳ないよね。

愛琉「それで私を責めたいの?
盗み見なんてするんじゃねぇって
説教するの?それとも私に
大切な彼女を紹介してくれるの?
あー、手土産でも持って来れば
良かったね。私との同居を許してくれる
心の広いあんたの彼女に会うのなら
豪華なお菓子の1つくらい準備
して来れば良かったね。」

鬼男はもう1度、私の腕を引き
病室の中へ入れると扉を閉めた。
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