外見9割、性格1割。
お風呂場から出ると
鬼男はリビングでテレビを見ていた。
築「上がったか?」
愛琉「うん。」
築「風呂場使うぞ。」
愛琉「うん。」
ーガチャ
ドアノブが開く音が聞こえると
とてつもない不安に襲われた。
今ここで伝えないと多分
私は一生この言葉を鬼男に伝える事は
出来ないだろうと思った。
愛琉「ねぇ。」
築「何だよ。」
愛琉「気まずいとか思わないでね。」
築「は?」
愛琉「あんたも私の秘密知ってるからさ
彼女の事、私が知ったからって
気まずいとか思わないでよ。」
鬼男は曖昧に微笑むと
ダイニングテーブルを指さした。