外見9割、性格1割。

お風呂場から出ると
鬼男はリビングでテレビを見ていた。

築「上がったか?」

愛琉「うん。」

築「風呂場使うぞ。」

愛琉「うん。」

ーガチャ

ドアノブが開く音が聞こえると
とてつもない不安に襲われた。
今ここで伝えないと多分
私は一生この言葉を鬼男に伝える事は
出来ないだろうと思った。

愛琉「ねぇ。」

築「何だよ。」

愛琉「気まずいとか思わないでね。」

築「は?」

愛琉「あんたも私の秘密知ってるからさ
彼女の事、私が知ったからって
気まずいとか思わないでよ。」

鬼男は曖昧に微笑むと
ダイニングテーブルを指さした。
< 244 / 424 >

この作品をシェア

pagetop