外見9割、性格1割。

ーガチャ

築「まだいたのか。」

愛琉「うん。あんたの事
待ってようと思って。」

築「先に食ってれば良かっただろ。」

愛琉「でも、あんたも待っててくれたから。」

鬼男は肩にかけたバスタオルで
ガシガシと頭を拭いた。

築「別にお前の事なんて待ってない。
ただ、飯作ってたら食う気
なくなったから先に風呂入っただけ。」

愛琉「あんたはそうでも
私は、一緒に食べたいって思ったから
仕方ないじゃん。」

まだ濡れたままの髪の毛のまま
鬼男はダイニングテーブルに座ると
お皿にかかったラップを外す。

愛琉「温める?」

築「ああ。ついでにお前のも。」

愛琉「え?」

築「随分前に出来上がったから
冷めてるだろ?
お前の事だから、どうせ
温めもせずに食ってるんだろ?」
< 246 / 424 >

この作品をシェア

pagetop