敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~

「なんか、室長らしいというのか……。生活感ないって言われたりしません?」

「誰に?」

「いや、その……、ここに来た女の人とか……」

「この部屋に入ったのは君と暁斗だけだ。女と会うのはホテルを使う」

「そ、そうですか……」


今まで関係を持った女性はここに来たことはないと聞いて、ほっとしたけど、来たことがあるのは私と社長だけと聞いてはなぜか素直に喜べないというか。

室長の交遊関係ってどうなってるんだろう。
人付き合いとか面倒なのかな、とうっすら思ってたけど、もしかしたら正解なのかも。


「何か飲む?」

「あっ、ダメです!室長は寝てください。絶対熱高いですよね?病院行ったんですか?」


少しフラつくような足取りでキッチンへ向かおうとする室長の腕をしがみつくように掴んで制止した。

室長のスーツ姿しか見たことがなかったけれど、今は部屋着と思われるスウェットを着ていて、無造作に下ろされた前髪はいつもの完璧に整えられたスタイルとのギャップがありすぎて愛しさすら覚える。
< 119 / 282 >

この作品をシェア

pagetop