敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
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同期の飲み会は月イチペースで開催されていて、本社勤務の男女合わせて20名弱ほどのメンバーが大半を占めている。

入社時の研修はその年の新入社員全員が揃って行われていたので、今は勤務地も部署もそれぞれ違うけど、こうして集まった時にはお互いの近況や愚痴をこぼしたりと会社絡みで息抜きが出来る貴重な機会になっていた。

そんな飲み会も私が着いた時には既に終盤に差し掛かっていて、二次会のお店を探し始めているところだった。


「連絡ないし、遅いからもう来ないのかと思ってたんだよ」

「ごめんね、帰り際に室長と会っちゃって……」

「ええっ!藤堂さんと?二人っきりとか?」

「あ、うん。みんな残業しないし、もう誰もいなくて」

「待って待って待って、あんた今ここにいる女子全員敵に回したよ?」

「あはは、だって上司だよ?普通にしゃべるよ」


なんて言ってみたものの、業務以外で話したのはほぼ初めてで、笑った顔を見たのも今日が初めてだったけど。

とにかく皆の食いつきぶりがすごくて、改めて私の上司は女子社員の憧れの的なんだと思い知らされる。


「てゆーか七海はいいよね。うちの社内ランキング1位と2位に囲まれてるんだもん。羨ましいよ」

「囲まれてるっていうわけでもないよ。社長とはあんまり接点ないし、室長は社長専属だからいないことも多いし」


社内ランキング、というのはシステム技術部の人達がお遊びで作った社内向けサイトのことで、様々な項目で社員をランク付けしてたりする。

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