敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
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自己紹介の時、剣崎さんが佐伯さん狙いということをほのめかしたせいで、何度席替えをしても皆が面白半分に気を回して佐伯さんと剣崎さんを隣同士にしていた。
そのせいで私は監視の目を緩めることができず、話し掛けられてもありきたりな返ししかできていないので、つまらない子だと思われているに違いない。
だけど思うところはあれど室長に頼まれたから、という理由の他に、佐伯さんのことはいい子だし仲良くしていきたいとも思っているから放ってはおけない。
「神田さん、あんまり飲めないの?」
「いえ!これでも意外と飲んでるんですよ」
こうして男性から話しかけられるのは嬉しいけれど、いつもの合コンよりはテンションが上がらない。
それは神田さんを見守る使命があるからだけではなく、ついつい室長と比べてしまっているからに違いなかった。
剣崎さんが連れてきた皆さんはやはりレベルが高く、こちら側の普段は落ち着き払ったクールな先輩達もキャッキャとはしゃいでいて楽しそうだ。
だけど佐伯さんはずっと剣崎さんの隣に座らされていて、さすがに気を使い果たしたのか、笑顔が曇り始めてお疲れ気味だ。
しかも顔がほんのり赤くなっていて、ほろ酔い状態なのか本格的に酔っているのか。
とりあえず剣崎さんが注視しているせいか、佐伯さんのグラスが空になる時がないのだ。
自己紹介の時、剣崎さんが佐伯さん狙いということをほのめかしたせいで、何度席替えをしても皆が面白半分に気を回して佐伯さんと剣崎さんを隣同士にしていた。
そのせいで私は監視の目を緩めることができず、話し掛けられてもありきたりな返ししかできていないので、つまらない子だと思われているに違いない。
だけど思うところはあれど室長に頼まれたから、という理由の他に、佐伯さんのことはいい子だし仲良くしていきたいとも思っているから放ってはおけない。
「神田さん、あんまり飲めないの?」
「いえ!これでも意外と飲んでるんですよ」
こうして男性から話しかけられるのは嬉しいけれど、いつもの合コンよりはテンションが上がらない。
それは神田さんを見守る使命があるからだけではなく、ついつい室長と比べてしまっているからに違いなかった。
剣崎さんが連れてきた皆さんはやはりレベルが高く、こちら側の普段は落ち着き払ったクールな先輩達もキャッキャとはしゃいでいて楽しそうだ。
だけど佐伯さんはずっと剣崎さんの隣に座らされていて、さすがに気を使い果たしたのか、笑顔が曇り始めてお疲れ気味だ。
しかも顔がほんのり赤くなっていて、ほろ酔い状態なのか本格的に酔っているのか。
とりあえず剣崎さんが注視しているせいか、佐伯さんのグラスが空になる時がないのだ。