敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
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佐伯さんが帰ってからしばらくして合コンは終わり、二次会に誘われたけど丁重にお断りをした。
室長がいるかどうかはわからないけれど、いま私の足はあのバーへと向かっている。
聞きたいことがたくさんある。
もちろん全部を答えてくれるとは思ってないけど。
バーまでの道のりがやたらと遠く感じられる。
金曜の夜だけあってやたらと人がいて、みんなが私の行く手を邪魔しているみたいだ。
室長とは上司と部下として1年以上も顔を合わせて来てるのに、これまで恋愛感情なんて持ったことはなかった。
無表情で何を考えてるかわからなくて、かっこいいけどこんな人は無理だなって漠然と思ってた。
なのにほんの少しのきっかけで、今の私の頭の中は室長のことでいっぱいだ。
秘書の仕事が楽しくて、毎日が充実していて、あとは彼氏だけ、そう思って合コンに精を出していたのはつい最近のことなのに、まるで遠い昔のように思える。
早足で歩き続け、やっと何も書いていない白くてまっさらな看板が見えてくる。
お店の名前は何ていうのかを訊ねると「名無し」なんだと教えてもらった。名前がないから看板がまっさら、という訳だ。
佐伯さんが帰ってからしばらくして合コンは終わり、二次会に誘われたけど丁重にお断りをした。
室長がいるかどうかはわからないけれど、いま私の足はあのバーへと向かっている。
聞きたいことがたくさんある。
もちろん全部を答えてくれるとは思ってないけど。
バーまでの道のりがやたらと遠く感じられる。
金曜の夜だけあってやたらと人がいて、みんなが私の行く手を邪魔しているみたいだ。
室長とは上司と部下として1年以上も顔を合わせて来てるのに、これまで恋愛感情なんて持ったことはなかった。
無表情で何を考えてるかわからなくて、かっこいいけどこんな人は無理だなって漠然と思ってた。
なのにほんの少しのきっかけで、今の私の頭の中は室長のことでいっぱいだ。
秘書の仕事が楽しくて、毎日が充実していて、あとは彼氏だけ、そう思って合コンに精を出していたのはつい最近のことなのに、まるで遠い昔のように思える。
早足で歩き続け、やっと何も書いていない白くてまっさらな看板が見えてくる。
お店の名前は何ていうのかを訊ねると「名無し」なんだと教えてもらった。名前がないから看板がまっさら、という訳だ。