愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜





「あんまり無理すんなよ?」


「うん」


「夜はあんまり1人で出歩いたらダメだからな」


「分かってるって!笑」


「あと…」
「ちぃ君心配しすぎだって!笑」

朝の出発前、1問1答並みにたくさんの心配を投げかけてくる。笑


「…心配なもんは心配なんだって。親心みたいなもん」


「え、ちぃ君って私の親なの…?彼氏だと思ってた、」

って少し悲しそうな顔をすると、


「違う違う違う!ごめん彼氏です紫音の彼氏です。」

苦しいほどに抱きしめられて首元にすり寄ってくる


「ちぃ君帰らないの〜?時間でしょ?」


「…もう本当に帰りたくない連れて帰りたいどうしたらいい?」


「何にしろ、帰らないといけないでしょ?笑

毎日電話するし、あと1ヶ月したら一旦帰れるから!

それを楽しみにがんばろ、ね?」


そりゃあ私だって帰って欲しくないし一緒にいたいよ。

でも、だからって自分の夢をおろそかには出来ない。
やるからにはしっかりやらないと


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