俺がきみの一番になる。
ひとりトボトボと学校のそばの公園に向かう。
吹きつける風は冷たくて、それがさらに不安を大きくしているよう。
「はぁ……」
なんでこんなに落ち込んでるんだろう。
どうして『いいよ』なんて言っちゃったんだろう。
さっきの場では認めざるを得なかった。
だって話すなとは言えないし、ダメだっていう権利なんて私にはない。
ただすごく気になる。
どんな話をしてるんだろう。
積極的な朱里ちゃんのことだから、草太にベタベタしてたらやだな……。
「あれ、亜子?」
「え、あ、太陽」
なんでこんな時に限って会っちゃうんだろう。
「ひとり? なにやってんだ?」
太陽はニコニコしながら、私の元へとやってくる。
「人を待ってるの」
「人って?」
キョトン顔をする太陽から目をそらして、うつむく。
「あ、もしかして、本田?」
「ええっ?」
な、なんで、わかったの?
「お、図星? わかりやすっ!」
「う、うるさいなぁ」
太陽はケラケラと笑っている。
「なんか暗いな。どうしたんだよ? 俺が話聞いてやろうか?」
「遠慮しとく」
「なんでだよ? 本田って案外硬派だし、進展に行き詰まってる感じ?」