ボクは初恋をまだ、知らない。
ボクは会場内をぐるりと1周し終え、
お客様達に呼びかけた。

「えっと、ボク胸は無いのでこんな感じですが…お客様達ならもっと魅力的に着こなせるはずです!!試着してみませんか?」

さっきシールを貼ったと言っていた30代くらいの方が頷いて笑った。

「ちなみに、今アシンメトリーのロング系になりますが、こうやったらミニ丈にもなりまーす!」

「うぉあっ!?月村露出するなぁ!!///」

裾を捲りあげ、
後部に捻りあげてリボンを作ると何故か太陽先生に注意された。

「ん?太陽先生?大丈夫ですよ、スパッツ履いてますから。」

「………っっ。///」

しかも何か恥ずかしそうにしてるし…。

「太陽先生、可愛いー//」

クスクスと恥ずかしがる太陽先生をこっそりからかうクールブースの子達。

「私みたいな60代でも試着できます?」
「私も試着したいわ!」

「はっはい!是非!すぐに着替えて参ります!」

凄く若々しいシニアの方にそう言われ心が引き締まったボクは、すぐに試着室に戻って着替えた。

ボクの作戦は成功したみたいだ。
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