ボクは初恋をまだ、知らない。
ボクら生徒が用意するのは衣装の他に、そのドレスのアピールシートを作る事。

例えばるなのパーティドレスの場合、

〇作品名…「バレリーナ風sweet dress」
〇製作者…「中村るな」
〇オススメ年代…18〜25歳
〇オススメヘアスタイル…アップヘア
〇特徴…「バックスタイルのリボン編み込み」
〇アピールメッセージ
「お祝いの場でとびっきり可愛くドレスアップしませんか?♡」

こんな感じで既存の渡されたシートに記入するのだ。ちなみに新郎新婦の衣装は白なので、白は完全に禁止されている。

「いいね!なんかワクワクしてきた!」
「ぢゃあ次、ツッキーの見せて!!」

「OK!どうかな?!」

ボクはドレスを自分に当てて、広げて見せた。

「おお!?凄い!さすがツッキー!
結構作り凝ってるよね?」

「うん、初イベントにテンション上がって凝っちゃった!あー!早くイベント当日ならないかなー!」

「あ……でも。」

じっとボクのドレスを見ていたるなが、
凄く冷静な目で見ていた。

「ん?どしたの?」
「ううん、兎に角!選んでもらいたいね!」

「うんっ!」

この時、るなが感じていた事は結局聞けなかった。テンションが上がっていたボクは、この時あるリスクに気づいてなかったんだ…。
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