クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


女の子が私の胸ぐらを掴んだ時、その背後に、こちらに目を向けまま下唇を噛んでる円の顔が見えたと思ったら、突然、校内アナウンスが流れ始めた。


『えー、どーも!生徒会長代表の日比野瑛斗で〜す』



っ?!


え、瑛斗さん?!


「きゃっ!日比野先輩よ!」


「学年別で校舎が違うからほんと声聞けるだけでも貴重〜!」


さっきまで、ピキッと凍り付いていたような教室が、一瞬でざわざわし始める。



『え〜生徒会長から、全校生徒へのお願い、いや、命令です』


いつもの明るいテンションでそう言う瑛斗さんの声に、みんな「何ですか〜?」と目をハートにさせながら甘い声でスピーカーに向かってそう言って。


私の胸ぐらを掴んでいた女の子も、自然とその手を離して、目を黒板と時計の上に設置されたスピーカーに向けていた。

< 146 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop