クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「お、じゃあじゃあ、ゆるちゃんにVIPルーム教えようよ!」
翼くんのセリフに私の頭にはてなマークが浮かぶ。
「VIPルーム?」
「あぁ、そういやそんなところあったな。全然使ってなかったから存在忘れてたわ」
瑛斗さんがそう言いながら視線を私の方へ向けた。
「VIPルームっていうのは、ラウンジの上にある特別寮専用ルームのことなんだ。吹き抜けになってるラウンジの横にガラス張りになってる部屋があるの見えると思うんだけど、ゆるちゃんまだ見たことない?」
「そんな部屋があるんですか!ラウンジには何回か行きましたけど、全然気付きませんでしたっ」
VIPルームって……すごいなぁ……。
響きだけでなんだかワクワクしてしまう。
「じゃああしたの朝みんなでVIPルームに行ってから教室行こうよ、ね、いいよね早凪」
翼くんが可愛い顔で早凪くんを見つめながらそういう。
「……まぁ、いいけど」
なんだか少し不服そうな早凪くんだけど、とりあえず許可してくれたことにみんなホッとする。
「あとは……ゆるの写真を撮って教室に貼り付けた犯人が誰かって、ことだな」
明人さんが厳しい顔になってそういうと、3人の寮生の顔も一気にピリついた。