クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「ゆる……」
「あ、早凪、お前は絶対うつりそうだからあんまり近くに……お、おいっ」
早凪くんは、明人さんの声を無視して、ベッドを囲むふたりにも「どいて」と言いながら、私の顔を覗き込んだ。
綺麗な瞳がまっすぐこちらを向いていて、ドキンとする。
「熱い」
私の頬に手を添えて、優しく呟く早凪くん。
「俺、今日休む」
「え……」
「ゆるのこと俺が看病するから」
早凪くんはそういうと、その場に座り込んでしまった。
私のこと、ただの抱き枕ぐらいにしか思ってないはずの早凪くんが、看病する、なんて言ってくれることに、正直喜んでいる自分がいる。
でも……。
最近、途中出席でも、早退しても、この数日、円のことでひとりぼっちになってしまった私のためにずっと学校には来てくれてた早凪くん。
やっと学校に通う習慣がついたって、明人さんも喜んでいたのに。
「ゆるのことは俺がよく見ておくから、3人は学校に……」
「だから余計いや。アキなんかに見せない」
「お前なー」
明人さんが呆れたようにため息をつく。