クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「ゆるちゃんいい子すぎ!なにそれ天使じゃん!俺泣いちゃう!」


みんなの反応を心配していると、先に翼くんの声がして、ホッとする。


天使なのはどう考えても翼くんだよ。


ほんと、ふわふわしてて可愛いんだから。



「ゆるちゃん、どこまでも可愛すぎるから、今日一緒に寝ようか?」


グイッと瑛斗さんに肩を引き寄せられて、身体が密着する。



「あっ、いや、一緒には寝ませんけど、喜んでいただけて良かったです!明人さんも、ケーキ……あれっ、」



明人さんにお礼を言いながらケーキに目を向けると、チョコプレートになにやら文字が書かれているのを見つけた。



「……ゆるちゃん、ようこそ、特別寮へ。これって……」



「本当はね、ゆるちゃんの歓迎会しようって考えてたんだよ。でも、歓迎される側の人がどんどん先進んで、色々提案してくれるからさ〜。ごめんね、どさくさに紛れて、みたいなやり方で。改めて、これからこいつらのこと、よろしくね」


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