だから何ですか?Ⅲ
その苦しさは自分も同時に感じているからよく分かる。
キュンとなのかジリッとなのか体が啼いて啼いて仕方ない。
お前は違うのか?
そうして念押しのように『どうする?』と、問いかける様に覗きこめば。
「っ・・・恋人じゃないのに、」
それが、最後の精一杯の言い訳?
じゃあ、
「片思い同士の痛い妄想でいいんじゃね?」
「っ・・・・・」
「俺は熱に浮かされ都合のいい夢を見ただけ」
「・・・・・私・・は?」
「さぁ、知らねぇ。・・・つーか、夢の中の相手の事情まで知らねぇよ」
そう言うや否や噛み付く様に重なってきた唇の感触に最後のスイッチが入った気がする。
お互いに貪る様に口付けて、口付けながらがむしゃらに服を乱して肌に触れて。
組み敷く程の力がないのがもどかしい。
どうも力の入りきらない手ではいつも以上に手間がかかる。
でも、それすら焦らし効果をもたらし体ばかりが熱くなって。
そんな焦らしに耐えきれないとばかりに亜豆自身がストッキングも下着も器用に脱いで、スルリと白い足を俺の足に絡ませ誘う。
誘われてしまえば・・・、
「っ・・・・あっ・・・はっ・・」
「熱っ・・・・」
欲求のままに。
とは言っても、熱情とは程遠く動くでもなくい。
お互いを感じる為のみの抱合の様な。
それでも、
「っ・・・可愛いの・・やめろ」
思わず、そんな言葉を発して顔を顰めてしまう程、腕の中でトロリと微睡む亜豆に余裕が突き崩される。