だから何ですか?Ⅲ


思わず悔しいとまで感覚が登り詰めそうな瞬間、俺の言葉に微睡みながら呆けていた姿がクスリ・・・。



「つまり・・・『私をやめろ』と?」


「っ・・・な、」


「だって・・・伊万里さんの中の私は可愛いで構築された生き物でしょう?」


「っ・・・」


「伊万里さんが思う『可愛い』をやめたら・・・いなくなっちゃいますよ?私」


「っ・・・減らず口、」


「っ・・・あっ___」



悔しながら・・・その通りだ。


俺の中の亜豆はどこまでも可愛いの一色。


時折の残酷な無垢さも、今の様な減らず口でさえも、可愛いという基盤の上の付属に過ぎない。


悔しいけれども俺の負け。


横向きで抱き合って律動と言えない行為に2人して逆上せて感じて。


体力の余力があったらきっといつも通り。


本能のまま食らいついてこんな快楽を改まる様な行為にはならなかったんだろうな。


こんな快楽に悶える亜豆を熱情の中の冷静で微細に捉える事も無かった。


『可愛い』と『美味い』は同義語か?


変だな・・・、



「可愛い・・・」



そう耳に吹き込みながら、味を堪能して貪るように口付けていた。


ああ、美味し。


高熱すぎてラリっているんだろうか?


甘くて甘くて甘くて・・・。


やっぱり、・・・夢か?これ。



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