だから何ですか?Ⅲ



亜豆の返す言葉はもっともの整列。


言われてしまえばどんどん自分の発言が浅はかで自分勝手な誹謗中傷に思えてくる。


それにどんどん上昇している熱で思考のまともさも危うくなってきているし。


それでも、なんか・・・、



「あそこじゃ・・・居場所もなさそうなのに何で、」


「居場所を求めて仕事をしているわけじゃないですから」


「じゃあ、何の為に、」


「・・・・・」


「本当に・・・あいつお前になんかしたりしてねぇの?じゃなきゃ・・・なんか普通変だろ・・・突然こんな」



今まで高城の名前も存在もチラついてなかった。


しいて言えばあのパーティーからの介入で、そこから一体どういう流れでこうなってしまったのか。


一体・・・どんな繋がりで・・・。


そんな疑問は手に取るよう?



「・・・・・彼とは・・同級生なんですよ」


「・・・・・・えっ?」


「高校の同級生で・・・少し前の社長就任のパーティーで再会を果たしまして。・・・そんなきっかけを語れば少しは納得しますか?」



はぁっ、と何度目かの溜め息を一つ。


口重たげに説明された言葉には『面倒くさい』という感情が込められている様に感じて少し痛い。


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