だから何ですか?Ⅲ
「さぁて・・・この写真持って警察に行くって手もあるけどな。条件によっちゃここで見逃してやってもいいけど?」
警察という言葉を響かせれば3人とも面白い程怯んだ反応を見せてくる。
前科があるのか、それとも初めて故の警察への恐怖心なのか。
どっちにしろ全員警察沙汰にはなりたくないらしい。
だからこそあっさりと俺の【条件】という言葉に期待をかけているのが明確だ。
所詮はその辺の考えの浅い悪ガキ程度だったという事だ。
まぁ、本気でヤンキーややくざの類なら俺もこんな風にあっさり優位に立てた筈もないからな。
ある意味この程度で助かったと内心思いつつ、表情はどこまでも余裕を見せて口元の弧を強めると、
「何で俺を狙った?・・・誰に何を頼まれたんだ?」
「っ・・・よく・・知らねぇ」
「・・・・警察行っとくか?」
「ほ、本当に知らねぇんだって。街であいつらとカツアゲ紛いな事してつるんでたら・・・なんかスーツの真面目そうなおっさんが声かけてきて・・・」
「・・・それで?」
「た、高城って会社の前に張り付いてる伊万里って奴を潰すか利き手使い物にならなくしたら・・・金くれるって・・・」
潰すという時点で穏やかな話ではないけれど、でも、気になるのは利き手という狙い所。