だから何ですか?Ⅲ




そんな事をしてほしいなんて誰が言ったよ?


確かに生き甲斐であった仕事を奪われて自暴自棄になりかけていたさ。


でも、結果的に俺を追い込んだのはお前だ。


仕事は確かに前の様に回る様になった。


でも、前の様に夢中になって純粋に直向きに楽しんで取り組んだものはあっただろうか?


だって・・・、あの笑顔がない。


俺の支持者だと言って完成の達成感に共感して同調して一緒に笑ってくれる姿がない。


いつの間にか、仕事の成果の中に当たり前にお前の反応が必要で、それがない仕事の味気ない事。



最早、

プライベートでも、仕事でも、お前の存在が必要不可欠なんだよ。


俺の為なんて理由だろうが嬉しくもなんともねえ。


それが結論だ。


結論が出てしまえばそれに向かって突き進むだけだろう。




「あの馬鹿連れ戻さねえとな。で、改めて俺のモノだって躾直さねえとな」


「連れ戻すって・・・、どうするつもりだ?」



善は急げとばかりに腰を浮かせれば、すぐに反応した海音が『落ち着け』という様に俺に待ったをかけてくる。


でも、俺は充分に落ち着いてる。


むしろ今までよりかなり冷静になったと思う。


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