だから何ですか?Ⅲ


そうして、俺も加わり3人で仲よくおしゃべり・・・と、いう展開にはならず。


俺が来たからとばかりにソファから立ち上がった雨月が亜豆を軽く振り返りながら『じゃあ、』と言って去り始める。


俺には挨拶は無しですか。と心で突っ込みつつもあいつらしいと不愉快な感情は微塵もない。


去る姿を引き止めるでもなくすぐに亜豆に意識を戻すと『帰ろう』と促し車に向かった。



「・・・・雨月と何話してたんだ?」



そんな声かけをしたのは車に乗りこみホテルを出てしばらく。


信号待ちにぶつかったタイミングに何の気なしに持ちあげた話題だ。


チラリと確認する時間はもうすぐ21時か。


パーティーもそろそろお開きの時間で今頃は主催の長くつまらない挨拶の頃合いだろうとぼんやり思っていれば。



「なんてことない思い出話」


「・・・・思い出?」


「高校時代の話に花咲かせてたってとこかな」


「の、わりに2人して笑顔で和気あいあいって感じではないのな」


「高校時代もあんなだったけどね」



容易に想像の着く無表情2人組だとついつい苦笑いで思ってしまう。


今だって『楽しかった』なんて嬉々とした感じではなく、無表情で窓の外に視線を向けたままぼそぼそと言葉を弾く凛生。


いつも通りと言えばいつも通り。


それでも・・・



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