だから何ですか?Ⅲ
高校での遊びの始まりのきっかけは単純であった。
校内で自他共に認めるマドンナの様な女子が高城に振られた。
その振られた理由、
『気になっている子がいるんだよね』
それが・・・私であった。
高城の子狡い言葉遊び
『気になっている』は=で『好き』だとは限らないのに、相手にそう取らせて恨み辛みを私に向かう様に仕向けさせた。
それが・・・始まりであったのだ。
高城本人が出向いて私に害をなす事は一度としてなかった。
むしろ表立った場面ではこれ見よがしに庇って見せたり気をかけてきて、それに『しらじらしい』と素っ気ない無反応を示せば高城ではなく周りの人間が『何様だ』と私を迫害していく。
『何様?』『調子にのんな』『なんであんな奴が』
『死ねよ』
全て・・・私の責任じゃないじゃない。
今まで口もきいた事のない人間になぜ『死ね』とまで言われる事になるのか。
昨日まで友人であったと思っていた姿でさえ次の日にはあちら側の人間になっているのはすでに日常。
不思議と『死にたい』なんて感情は抱かず、むしろ反発するように生きてやろうじゃないかと芯は強固で。
でも強固が故にぽっきり折れる事叶わず傷ばかりが深くなる。
『死にたい』と思う事の方が幾分か楽であったのかもしれないとさえ思った。
そうして・・・全部が面倒になった瞬間に私は【亜豆凛生】である事をやめたのだ。