だから何ですか?Ⅲ
再会は・・・・思わぬ瞬間に思わぬ衝撃的なものとなった。
伊万里さんは・・・伊万里さんだ。
いつも通り、環境が劣悪だろうが仕事は恙なく。
外仕事を終えてタクシーで社に戻れば入り口にその姿を捉えて一瞬思考が停止した。
都合のいい自分の夢であるのかと戸惑った程。
それでもいつかはこの場所にたどり着くのでは?という予測もしていたのだ。
もしそうであるなら、
もし、彼がここに姿を見せたなら、
それは限りなく自分が救われる展開。
彼の愛情が途絶えることなく自分に向いていたという証明の瞬間。
まさに・・・それが実現したのだ。
私を捉える彼もまた驚愕と戸惑いと憤りと歓喜と、様々な葛藤にその目を揺らす。
それでも衝動に突き動かされるようにこちらに近づいてきた姿はどこまでも伊万里さんで、伊万里さんのままで、
『おっまえ・・・ふざけんなよ!何でいきなりっ______』
そんな言葉を浴びせながらも抱きしめる何て行為をかませばドラマチックな再会のシーンの完成であっただろう。
なのに、言葉を言い切る事もなく突き進んでいた勢いがスルリと抜き取られた様に目の前で崩れ落ちた事にはセンチメンタルも一瞬で吹き飛んだ。