だから何ですか?Ⅲ




虚しさ募る風にだけ吹かれ理解が及ぶのはそう遅くはなかった。


何か・・・されてしまった。


迂闊に、再会に逆上せてしまった自分の落ち度。


それに、伊万里さん本人も高城に反抗的な態度を取ってしまっていた。


胸の奥が不安でざわめいて、捉えられぬ姿に迷子の子供の様に泣きだしたくなる。


何をされた?


何をした!?





私の伊万里さんに・・・一体何をしたの?





抱いたのは・・・高城への恐怖心ではない。


何よりも勝るのは憤り滾る負の感情。


お馬鹿な王様は弱点と逆鱗を勘違いしている。


私が大人しくしていたのは弱みを握られてではないのに。


どこまでも恐怖の支配に在るのだと見せつけ束の間の優位に浸らせてやるためだった。


そうする事で自分の力を過信し、私が逆らう意思を削がれているのだと思い込んで楽しんで笑う。


そんな・・・・お馬鹿さんだったからよ?


優越に染まれば染まるほど・・・それをひっくり返された時の衝撃は言いようがないでしょうね。


最後の一瞬まで・・・あなたに優越を与えながらドールハウスをひっくり返してあげる。



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