だから何ですか?Ⅲ
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うーん、と心で唸ってPC画面と睨めっこ。
愛用のブルーカットの眼鏡をかけた顔は見つめる画面にずっと悩ましい表情を見せていると思う。
突如暇になってしまった時間の埋め合わせ。
ワーカーホリックもここまで来ると笑えないのだろうか?
特別求める娯楽もなかったから仕事を持ち帰って家でポスター案作成をしていた時間。
いざPCに向き合ってしまうと他の欲求を放棄してしまうのは悪い癖なのか。
一応空腹を示して腹の虫が鳴き続けていたのは把握していた。
それでも鳴き声を無視して放置していれば諦めたように静かになって今に至る。
明かりも必要最低限自分のいるところにしか灯しておらず、自分が身を置くのはオープンキッチンのカウンターだ。
PCの横にはせめて水分は。と炭酸水だけは容易してあって、今も意識はPCに向けたまま手を伸ばしそれを掴みかけたのに、次の瞬間には虚しく空気だけが掌に残って意識を引かれた。
と、同時、
「っ・・・おっ・・・どろいたぁ」
掠めた筈なのに得られなかった感触に顔を動かせば、スッと視覚に捉えたのはカウンター越しに俺を見つめている亜豆の姿だ。