だから何ですか?Ⅲ
昼間とは逆転。
抱きしめられ、頭を撫でられ、柔らかい口調で俺の存在や在り方を肯定してくる亜豆。
そんな亜豆に『こんな俺で申し訳ない』と思う事の方が悪い事の様に感覚も緩々と変化しそうな。
どこまでも、ダメだと思う様な場所も含め俺を認めて受け入れ好いてくれている姿には絆され逆上せ依存するばかりだ。
ああ・・・
腹が減った・・・。
胃の腑というよりかは・・・・身体そのものが。
俺と言う存在そのものが亜豆の存在を欲して・・・鳴く。
それでもチラリとよぎるのは先程の概念だ。
寝ていたのを無理に起こした今。
明日は休みだとは言っても深夜の2時過ぎだ。
亜豆だって苦手な仕事上りで疲労に満ちていた筈の状態で。
そんな理性が本能と互角に戦っていた様な刹那、
「・・・・・伊万里さん、」
「ん?」
「・・・・・・押し倒されてくれませんか?」
「フッ・・・『押し倒してほしいです』じゃねぇのかよ」
「押し倒されてほしいんです」
俺を抱きしめていた腕が緩んで捉えた顔は、予想を裏切らず羞恥を頬に乗せそれなのに物欲しそうな目を震わせ俺を見つめる。
あ・・・本能の優勢。