だから何ですか?Ⅲ
『嬉しい』・・・って事は、前向きな返答だよな?
それに応じたいという意識が亜豆にもあるって事だよな?
「っ・・・・一緒に・・暮してみる?」
こちらも焦らされただけあって変に感無量になりながら再度の確認の言葉を向ければ、言葉よりも早くスルリと自分の手に絡み付いてきた亜豆の指先。
ジワリジワリと熱くなる。
亜豆のこういう天然さは狡い。
狡いけれど・・・・物凄く好きな部分でもある。
「・・・・・『ただいま』って言ったら・・・『おかえり』って返してくれるんですか?」
「・・・・・その逆もしてくれるならな」
「っ_____伊万里さん、」
感極まった表情、眼差し、そこに混じる俺にだけ向けてくる期待。
言わずもがな、・・・・分かってる。
だからこそ、亜豆がそれを音にする前に素早く唇を重ねると小さく笑って、
「『キスされたいです』・・・だろ?」
「あともう一つ。・・・『好きです』」
「俺も____」
『好きだ』
俺だけに見せるように至近距離ではにかんで愛らしく笑った亜豆に、同じ感情を続けようと思って言葉を弾くも寸でで止まる。