だから何ですか?Ⅲ



お互いに複雑な繋がりある絶妙な4人の関係。


あちらはあちらで話せば盛り上がるネタがあるんだろう。


そんな事を話しながらも足を進め目的の店に入ると空いている席に身を置いた。


平日の夜であるから混みようはそれほどでもない。


そんな店内を見渡しながらメニューを手にして何を飲むかと亜豆と視線を走らせる。


イタリアン系の店は特別高級店と言うわけじゃなくリーズナブルで大衆的。


安価だけども味は良くて名前も知られている。


俺達も初めての来店と言うわけじゃなくもう数度この店には通っていて、程々に目当てのメニューも出来てきたというところか。


結局最初の飲み物はビールにして、食べ物も好みのまま思いつくままにお互い口にしウェイターがそれを伝票に書き込むと去っていく。


そんな後ろ姿を見送って、フゥッと息を吐くと亜豆を見つめたのは何の気なし。



「で?・・・【雨月君】とは笑顔いっぱいな世間話だったの?」


「・・・案外気にしてます?」


「いや、そこに話題性あるかなぁって」


「そうですね。世間話というよりは近況報告と言うところでしょうか」


「近況報告?」


「・・・高校時代の名残みたいなものですよ。2人でよく授業サボって屋上で他愛のない話してたので」


「サボりって。お前、案外不真面目な生徒だったのな」


「絵にかいたような真面目で学級委員長でもやってそうな印象に見えました?」


「いや、まったく」



全否定の言葉を弾き自分で小さく噴いて見せれば亜豆もクスリと表情を崩す。


こういう他愛のない時間も一つ一つ大切で拾い集めて自分の中に収めていたらしい。

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