once again〜season2〜
朝、目が覚めると眠っている蓮さんが目の前にいた。

いつ見ても、綺麗な顔だな。
あ、蓮さんって睫毛長いんだ…
男の人なのに、羨ましいなぁ。鼻も高いし、唇も…色っぽいなぁ。
私は寝ているのをいい事に、蓮さんの顔を触っていた。

ふふふ。
ちゅっとキスをしてみても起きる気配はない。

前髪を触ろうと手を伸ばした。

「涼香、さっきから何やってんの」

「え、あ、やだ。起きてたの?いつから?」

嘘。いつから起きてたの?
蓮さんが起きていたのか、私の手を掴んでいた。

「俺としては、キスしてくれるのはいいけど、なんでここじゃないの?」

ここと言いながら唇にその手を持って行った。

「あ、あの…」

「ふっ、寝てたら大胆になるんだよな?いっつもな。普段でもそうあってくれたらいいのに」

痛いところを突かれた私は、言葉をなくしてしまった。
本人を前にして、大胆になれる訳ないじゃない。寝てるから、好きに出来るんじゃないの。

「何考えてた?」

「っ、蓮さんの顔が綺麗だなぁ、って…」

「…恥ずかしいな。綺麗なのは、涼香だろ」

そう言うと、布団の中に引っ張られてしまった。

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