once again〜season2〜
「蓮さん…好きですよ?私」

「俺だって好きだよ。でも、足りない、涼香が足りない」

「蓮さん、子供みたいよ?」

今日は特にどうしたんだろう?いつもの蓮さんとは全然違う。

「何かあったの?また、何かあった?」

私を後ろから抱きしめる手に、力が強くなった。

「何もないよ。ただ、幸せすぎて怖いんだ。このまま涼香と本当に一緒になれるのか、って」

私は回されたその手を握った。

「私も不安だったよ。また何かあるんじゃないかなと思うよ。でも、これまでも乗り切ってきたじゃない?私、蓮さんとなら、何があっても乗り切れるよ?私だって、離れたくないよ。蓮さんとずっと一緒にいたいって思ってる」

「涼香…」

「あ、でも浮気したら分かってるよね?」

「す、するわけないだろ?」

「ふふふ…」

蓮さんに向き直った私は、首に手を回して抱きついた。

「大好き…愛してます」

「涼香」

蓮さんと見つめ合った私は、どちらともなく唇を重ねた。

幸せ…
何気ない幸せ。
やっと、蓮さんと結婚出来る。

私は如月涼香になる。

私の頬に涙が伝っていた。
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