once again〜season2〜

「室長は美玲と結婚する意思は変わってないんですよね？」

「当たり前じゃないか！その気持ちに変わりは無いよ」

「じゃあ、室長。答えは１つじゃないですか？長峰堂に行くべきです」

「涼香、分かって言ってるのか？」

「言ってますよ。蓮さん、如月商事にも優秀な人はたくさんいますよ？それに私もいるんです。室長が抜けた後も大丈夫ですよ」

大丈夫ですよ、と言いながら室長の抜けた後を私がフォロー出来るか？と言われればあまり自信はないけれど。
無理な事はないかな、と思っていた。

「蓮、本当にいいと思うか？俺が抜けてもいいのか？」

「………、涼香の言うように、匠だけが頼りな訳はないんだ。俺が頼り過ぎてたのかもしれないな…」

室長は、まだ悩んでいるようだった。
答えは出ないまま、今日は帰るよと室長は帰って行った。

「どうすると思う？」

「蓮さんだって、分かってるんでしょ？室長が出そうとしている答えを…」

図星だったのか、蓮さんは笑いながら、参ったよ、と言っていた。