不良な彼と恋の契約
「類っーーなんでっ」

困惑したヒカリの表情。



「なんなんだ、テメーは!!
関係ねーだろうが!」

なんだこいつ。

30歳ぐらいの父親。
怒りに手が、震えて俺を睨む男はきっとーー


「俺がヒカリに何をしょうが、関係ねーだろうが!
自分の娘なんだからっ」


関係ないーー?


自分の娘なら、尚更ーー。










「じゃあ、自分の娘を殴ってもいいって思うわけ?

それってーーあんたのしてることは虐待だよ」



なあ、ヒカリーー。

なんで黙ってた?
いつも明るいヒカリには、悩みがないと思ってた。




なあ、ヒカリーー。





「帰ろうーー。


ヒカリの居場所、ここにあるじゃん」

月の光で、君の顔が良く見える。


俯いてるけど確かに分かる。

君は、泣いていた。


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