不良な彼と恋の契約
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「ねえ、想。
片瀬さんとは、最近一緒にいないよね。
それってーーあたしのせい?」

えっーー?
髪の毛をいじられながらヒカリちゃんが、そう聞いてくる。


真顔で聞いてきたヒカリちゃんが、何を思っていたか何となくわかった。


「また、自分を責めてるの?
違うよ、私は私の意志でヒカリちゃんといるんだよっ。

いつも、ありがとうっ」


私はくるり、と振り返り微笑んだ。

ヒカリちゃんとお揃いの、ストレートの長い髪に。

少し、メイクまで、してもらって。


「本当、想が羨ましいよ。
何にもしなくても、可愛いし。
早くしないとそろそろーーーー「ヒカリっ、まだ?」


あ、相沢くん。に続いて仁くんがいた。


「何それ」

ん?変かな?

仁くん、固まってるけどーー。

「お揃いにしてーー見ました」


少し恥ずかしい。

「なんか、メイクしてる?」

「うん、ヒカリちゃんにしてもらったの。
変?」


凄い不安ーー。


はあ、と小さな溜息。

えっ、やっぱりなんか変……とか?


募る不安。

「可愛いよ、誰にも見せたくないっ」










「ちょっと、ラブんないでよ。
行くよっ、間に合わなくなる「ヒカリが一番ーーーー 可愛いっ」


ヒカリちゃんの腕を引き寄せて、囁いた相沢くん。
私には聞こえなかったけど、、

ヒカリちゃんの顔が、真っ赤に染まる。

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