不良な彼と恋の契約
*輝side*

「これ、歯ブラシね。
親御さん、大丈夫?」

「あー、俺は倉庫に寝泊まりしてたからな。
明日、荷物でも運ばせる予定。
いつも、一人だし気にすんな。
両親は小さい時からいねーし「じゃあ、ずっと寂しかった?」

なんで、そんな泣きそうな顔すんだよ。

俺は自然と想を抱き寄せていた。

「あ、輝くんっ!」

今は部屋には、想と二人っきり。

邪魔な仁もいない。


「ドキドキします、輝くんっ」
やばっ。

一緒にいるとまじやばい。

俺は想から離れた。
「俺寝るから、また明日な。
おやすみ」

それしか、言えねーからまじ。

「おやすみ、輝くんっ」

ニコっと、笑った想が離れてく。


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