不良な彼と恋の契約
「想、それ羽織ってて」

えっなんで?
って言うか、そしたらーー

「志貴くんの上着濡れちゃうよ?「いいから」

有無を言わせない仁くん。

何があるの?

だけどいくら仁くんを見つめても、何も言わない。
そればかりか、志貴くんまで視線を逸らす始末。

輝くんは、チラチラ見てるし。

「想ちゃん、下着透けてるよ!」


苦笑いの真一くん。

えっーー下着、透けてる!?

私は、自分の服を見た。

透けてる。
水で張り付いた下着の線が、クッキリと浮いてる。

薄いピンクの下着が、すごく分かる。


「きゃー!!!」


私は恥ずかしさで、仁くんの胸に顔を埋めた。

あれ?
仁くんって、こんな感じだったっけ?

さっきまで制服着てたのに、私服だ。



「想っ、俺嬉しくて死んでもいいかも知れない!」


輝くん!!

私、仁くんと輝くん間違えてしまいました。

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