不良な彼と恋の契約
グイッーー。
私は、仁くんに抱き締められた。
みんなが、見てるのにーー、抱き締められて恥ずかしくてまた、涙が、流れた。

「ーーバカっ」

バカ⁇

えっ!?今、仁くんが言ったの?

「俺が、想嫌いになるわけないじゃん。
何、勘違いしてんの?」

私の勘違い?
だってだってーー

「ずっと、黙ってるからっ、怒ってるのかなって」

いつも、何かしら喋るのに口数少ないし、怒ってるのかなって。

仁くんが、更に強く抱き締めた。

「まあ、確かにーー崖から落ちて死ぬほど心配させて、さらに服が透けてるし、志貴の服着てさらに、輝と俺を間違って、抱きつくし怒る要素はあるよな」



やっぱり、怒ってるのではーーーー。

私、恥ずかしくなる。

さらにさらにが、多すぎだよ。


「だけどね、仕方ないじゃん。
好きなんだから。
ドジなとこも、泣き虫なとこもーー勘違いして泣くとこも、皆含めて好きなんだよ」


ねえーーーー。

仁くん。


私、好き過ぎておかしくなりそうです。

私は、仁くんに抱きついた。

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