不良な彼と恋の契約
「早く、着替えさせたかったんだよ。
急いでたの。
嫉妬してたの、悪い?」

仁くんの頰、赤い。

悪くないよ。
悪くない。
私は、仁くんにーー抱きついた。


好きーーーー。

出会って、良かった。
あの日、初めてあった日。

偽りの恋から始まった私達は、今。
恋人同士だ。



「キスは、今ダメだから。
空気読めよ、お前ら!」


あ!そうだ。
みんな居たんだ。

皆が見てる。

もしかして、今の全部。
見られてた?
「てめーら、見るな。
早く着替えてーよ。時間無くなるぞ」


たしか、夕食はーーーー18時半。


「後、15分だよ?
早くしなきゃっ!」
リナちゃんがスマホを眺め、急かす。

私達は、急いで着替えーーロビーへ急いだ。


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