不良な彼と恋の契約
「ではここに"想ちゃん争奪戦"を開始します!」

「「イェーイ!」」

ハイタッチをし出す、2人に少し呆れ顔の俺。
ライバルじゃないんかい。
コイツら。



ーーーーガチャ

「みんな、楽しそうだね」

湯上りの想が、入ってきたーーけど。

「………っ」

何それ、可愛い。
淡いピンクのパーカーに、ショートパンツの君。

素足を促して、俺らのいるキッチンにやってきた。
小さな想が、すぐ近くにいる。

ヤベー、抱きしめてぇ。
自然と手が出て、想を抱き締めようとした手に、何かを握らせる類。

「はい、箸並べてね!」

おいーー。

俺は類を睨んだ。

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