X'mas Present

「パパになるの」

その言葉に、誠は呆然と言葉をなくした。

「俺がパパ?」
ようやくそう呟くと、莉乃を見た。

「うん、赤ちゃんできた」
その言葉に、誠はギュッと莉乃を抱きしめた。

「あっ、こんなに抱きしめたら、つぶれる?おい?チビ?大丈夫か?」
慌てふためく誠に、莉乃は笑い声を上げた。

「つぶれる訳ないでしょ?」

「え?大丈夫?つぶれない?そっか……俺が親に……」
かみしめるように言った誠に、莉乃はそっと言葉をかけた。

「喜んでくれる?」

「当たり前だろ!俺と莉乃の子だぞ!」
そう言うと、誠はそっと莉乃を抱きしめた。

「莉乃、ありがとう。最高のクリスマスプレゼントだよ」
誠の言葉に、莉乃は満面の笑みを浮かべた。

「一緒にパパとママになろうね」

「ああ」
そう言って誠は莉乃のお腹に手を当てた。

「早く出て来いよ。お前のこと待ってるからな」

「まだ聞こえないでしょ?」
莉乃の言葉に、誠は「いいんだよ」そう言うと嬉しそうに微笑んだ。


「メリークリスマス。そして誕生日おめでとう。来年のクリスマスは3人だな」

莉乃は幸せな気持ちでいっぱいになった。

end



メリークリスマス!良い日をお過ごしください。読んでいただきありがとうございました(*ノωノ)
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