旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
雪菜は兎に角一旦別れましょう。
それから距離を置いて考えよう。
考えてみれば大夢に必要な女性が
見えて来るよ。


私じゃないから。
そう言ったら大夢の顔が強ばった。


にわかに信じられないけど大夢は、
この混雑始めた駅で、恥ずかしげも
なく叫んだ。

「悪かった。でも雪菜と離れるとか
 許さないから。
 お前可愛いし、俺に心配かけて
楽しいか?
 お前が好きなんだ。」

「ちょちょ、なに言ってんのぉ~。」
 (人目を気にしながらキョロキョロ)

電車が到着する時間になり駅は
混雑し始めた。


何人もの人が見ながら通り過ぎたけど

何だろう、恥ずかしいけど‥嬉しい。

ε=ε=

私の顔に嬉しい気持ちが出たのを
確認したのか大夢は、いつもの優
しい笑顔になり
俺がコッチに引っ越してくるから…

そう言ったけど、また浮気されたら
また引っ越ししなくちゃいけないし
離れて住もうと、言った。

「大夢はあのマンションに住めば
いいよ。」


ハッキリ、ハキハキ!言いましたが!!
しかし大夢は、近くのマンションに
すでに引っ越して  き・て・た。

それも今日の今日。
私昨日来たばかり。引っ越した
意味なくない?。

何で家知ってるねん。いつ調べたん?
ストーカーなみじゃん。

雪菜が仕事終わり駅に着くと
大夢が待つていた。

高校生がキャーキャー言っていた。
大夢は、「雪菜ぁー」と手を振り
回し近寄り抱きしめた。

「これからは遠慮しないからな。」

「うん。」ってか遠慮してたん?

大夢のマンションは雪菜のアパート
より50㍍位離れていて新築の15階、
街並みが見渡せる見晴らしのいい
マンション。
まだかたずけ終わらない部屋は
ダンボールが積み上げてあった。

念願の恋人つなぎをして
2人で夕飯の買い物に出かけた。

「何で引っ越したの?会社近く
だったのに。早起きしなきゃ
いけないじゃない。
 電車代だって馬鹿にならないの
に…。」

大夢はニコニコしながら、
「今までは雪菜がそうだったろ?
だから良いんだよ。

 車で行くし、たいした距離じゃ
ないよ。
 雪菜がいないと俺駄目だから。」

それからダイエットを始めた。
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