姫は王となる。
「花蘭様」
「!」
目の前に、1人の警備兵が膝まついた。
「王妃様は使者と、北国へと向かいました。それと…王様と王子様のご遺体が到着されました」
ドクン!
あぁ…本当にー…
「…どうなさいますか?」
警備兵は遠慮がちに、聞いてきた。
…けど、まだこの目で見るまではー…
「…遺体の確認をします。案内しなさい」
「はっ。こちらです」
警備兵は立ち上がり、案内をするために歩き出した。
その数歩後ろを、老婆とともに付いて行く。
「こちらになります」
警備兵は、一つの部屋の前で立ち止まり頭を下げた。
「私が開けます」
二歩後ろに立っていた老婆が、部屋の扉を開けた。
そして頭を下げ、私が入室するのを待っている。