お日様のとなり

「あ、終わった?」

「うん。先輩方は?」

「コンビニまで水と食料の買い出しに行ってる。少し距離あるから時間がかかるかもしれないけど、戻ってくるまでに服も乾くと思う。みあも脱いだ服貸して」

「あ、自分でやるよ」

服を借りておいて、目隠しまでしてもらって、さすがにそこまではしてもらえない。

さすがに自分の服くらい自分で干そう。

と、テントから出ようとすると。

「ちょ、待った!ストップ!」

イチくんに全力で止められた。

わけが分からず眉根を寄せると、イチくんは顔を赤らめてそっぽを向いた。

「みあ、お前……下はどした?」

「下って、あぁ。ジーンズが一番酷く濡れてたから脱いだけど」

「脱いだけどって……。はあ、お前な」

片手で顔を覆うイチくんを見上げて、私はただ首を傾げるしか出来なかった。


結局服はイチくんが干してくれた。

自分でやるって言っても全く折れてくれなかったから、申し訳ないけど任せてしまった。

ジュースのお金も返せていないし、申し訳ないこと続きだ。

入り口にシートがかぶされたテントの中で、ぽつんと体育座りをする私。

暑い……。

< 55 / 207 >

この作品をシェア

pagetop