お日様のとなり
「あ、終わった?」
「うん。先輩方は?」
「コンビニまで水と食料の買い出しに行ってる。少し距離あるから時間がかかるかもしれないけど、戻ってくるまでに服も乾くと思う。みあも脱いだ服貸して」
「あ、自分でやるよ」
服を借りておいて、目隠しまでしてもらって、さすがにそこまではしてもらえない。
さすがに自分の服くらい自分で干そう。
と、テントから出ようとすると。
「ちょ、待った!ストップ!」
イチくんに全力で止められた。
わけが分からず眉根を寄せると、イチくんは顔を赤らめてそっぽを向いた。
「みあ、お前……下はどした?」
「下って、あぁ。ジーンズが一番酷く濡れてたから脱いだけど」
「脱いだけどって……。はあ、お前な」
片手で顔を覆うイチくんを見上げて、私はただ首を傾げるしか出来なかった。
結局服はイチくんが干してくれた。
自分でやるって言っても全く折れてくれなかったから、申し訳ないけど任せてしまった。
ジュースのお金も返せていないし、申し訳ないこと続きだ。
入り口にシートがかぶされたテントの中で、ぽつんと体育座りをする私。
暑い……。